可搬式αβ可動フィルターモニター

LB9140 / LB9150

自然放射線 (ラドン) と変動するγ線バックグラウンドの影響下にある空気中のα粒子/β粒子を測定するエアロゾルモニターです。
ディスプレイには表示機能とアラーム状態を継続的に監視するセルフモニタリング機能が搭載されています。このシステムは静かで振動がなくメンテナンスフリーで耐用年数が長いという利点があります。

〈主要構成〉
フィルターテープユニット: Si-CAM検出器を使用して放射性α/β粒子の迅速測定を可能にします。
アルファベータ検出器: 配置したエリアで直接測定し、リアルタイムモニタリングシステムを実現します。
カセット: 保護等級IP68のアルミニウム製で集塵ユニット、フィルター供給、巻き取りスプールで構成され、プレキシガラス製のフロントドアによりフィルターの残量を目視で確認可能です。

フィルター送りはステッピングモーターユニットで駆動し、ユーザーが選択した速度 (5/10/12.5/15 mm/h) で連続的に送り出すことが可能です。またユーザーが選択した時間の間隔でフィルターを段階的に進めることも可能です。

特長

概要

  • リアルタイムでの連続モニタリング
  • ラドン補正の方法
    LB9140:pseudo-incidence method
    LB9150:spectroscopic selection method
  • 設置面積が小さい可搬式モニター
  • α線/β線を個別に同時測定が可能なSi-CAM検出器ユニット (600 mm²)

特長

  • 連続フィルター操作のスピードは5~15mm/hで4段階可変 (用紙終了前に警告)
  • ステップフィルター操作可能 (オプション)
  • 障害モニタリング付き低騒音、低メンテナンスのポンプユニット (流量計はオプション)
  • DIN EN ISO 11929-1に準拠した計算処理

セルフチェック&アラーム

  • ポンプ機能のモニタリング
  • フィルターテープのモニタリング
  • 検出器の障害しきい値α及びβ (インストールされている場合はγ)
  • プレアラームしきい値α及びβ
  • アラームしきい値αまたはβ
  • ランプテスト
  • 視覚および音響による信号出力

LB9140

  • ガラス繊維フィルターを使用
  • pseudo-incidence methodによるラドン補正

LB9150

  • メンブレンフィルターを使用
  • spectroscopic selection methodによるラドン補正
    (ラドンおよびトロンの崩壊生成物が持つα線/β線エネルギースペクトルの特性を利用)

※LB9140との比較

  • より低い検出限界を実現
    (α線領域で約3倍、β線領域で約2倍高感度)
  • 室内空気中のラドンおよびトロン濃度の変動に対して安定性が向上

主な仕様